B-4.当科における上下顎同時移動術-Model Surgeryでの一工夫

上下顎同時移動術における手術計画, 特に術前での上顎骨の変形程度, 変位方向を客観的に把握するには従来よりセファロ分析, 顎態模型などの分析が必須であり, さらに理想的な審美形態, 咬合関係の回復と改善を図るためには的確なペーパーサージェリー, モデルサージェリーが望まれる. その中でモデルサージェリーによる上顎骨骨片の位置決めについては, 実際のセファロ分析, 咬合器上での模型分析からの客観的な評価と術者の主観的な要素が組み合わされ, 決定されているといえる. 従来の半調節性咬合器におけるモデルサージェリーでは, 咬合器上での上下顎歯列の空間的位置関係の再現性において, 参考となる他の骨格基...

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 1992, Vol.2 (2), p.199-199
Hauptverfasser: 林解平, 石井保雄, 斎藤諭
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:上下顎同時移動術における手術計画, 特に術前での上顎骨の変形程度, 変位方向を客観的に把握するには従来よりセファロ分析, 顎態模型などの分析が必須であり, さらに理想的な審美形態, 咬合関係の回復と改善を図るためには的確なペーパーサージェリー, モデルサージェリーが望まれる. その中でモデルサージェリーによる上顎骨骨片の位置決めについては, 実際のセファロ分析, 咬合器上での模型分析からの客観的な評価と術者の主観的な要素が組み合わされ, 決定されているといえる. 従来の半調節性咬合器におけるモデルサージェリーでは, 咬合器上での上下顎歯列の空間的位置関係の再現性において, 参考となる他の骨格基準点, 基準平面の再現が乏しいため, 上顎歯槽歯列の位置決めに苦慮する場合が少なくない. 今回, 当科では上下顎同時移動術の際に独自の咬合器を試作した. その咬合器の特徴としては, 上下顎の歯槽模型に対して参考となる両側眼窩下点, 眼耳平面, 顔面正中, 下顎オトガイ正中など他の骨格基準点, 基準平面を咬合器上に再現し, 可及的に的確な上顎骨骨片の位置決めを試みたものである. 以上, これらの主技, 操作について具体的に顎顔面非対称症例に応用したので, 症例を供覧しながらその概要を報告した. 質問 日大, 歯, 口外 堀稔側方からみた上顎咬合平面傾斜角はFH平面に対して何度位の目やすで手術をなされていますか. 回答 福井医大, 歯口外 林解平 矯正する咬合平面の側方傾斜角は, F-H平面に対して, Standardに, 1S. D. から2S. D. 以内を, 目安としております.
ISSN:0916-7048