当科における過去13年間の顎変形症に対する外科的矯正術570症例の臨床的検討

「緒言」機能的, 形態的障害を伴った顎変形症に対する外科的矯正術は, 口内法による種々な手術術式の進歩などにより, 近年, 症例数は増加するとともに, 満足した治療成績が得られるようになってきた. またそれに伴い, 顎変形症に対する治療の必要性が, 次第に社会的にも認識されるようになり, 口腔外科領域における重要な一部分を占めるようになってきた. そこで著者らは, 過去13年間に当科で施行した外科的矯正術570症例について臨床統計的観察を行った. 対象 対象は, 昭和53年3月から平成2年12月までの13年間に, 京都大学医学部附属病院口腔外科を受診し, 顎変形症の臨床診断のもとに入院し外科的...

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 1991, Vol.1 (1), p.92-98
Hauptverfasser: 高橋克, 陳亮宏, 宮木克明, 西田光男, 村上賢一郎, 兵行忠, 飯塚忠彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」機能的, 形態的障害を伴った顎変形症に対する外科的矯正術は, 口内法による種々な手術術式の進歩などにより, 近年, 症例数は増加するとともに, 満足した治療成績が得られるようになってきた. またそれに伴い, 顎変形症に対する治療の必要性が, 次第に社会的にも認識されるようになり, 口腔外科領域における重要な一部分を占めるようになってきた. そこで著者らは, 過去13年間に当科で施行した外科的矯正術570症例について臨床統計的観察を行った. 対象 対象は, 昭和53年3月から平成2年12月までの13年間に, 京都大学医学部附属病院口腔外科を受診し, 顎変形症の臨床診断のもとに入院し外科的矯正治療を施行した570症例であった. 結果 1. 年度別症例数 年度別平均症例数は44例で, 総入院患者数に対する割合は20.0%であった. 最も多かったのは, 昭和61年の58例で, 当該年度入院総数に対する割合は24.2%であり, それに対して, 最も少なかったのは平成2年の30例で, 同12.9%であった(表1).
ISSN:0916-7048