アフリカでの脳卒中低減を目指した医科─歯科国際連携の試み

今回, 我々は, ナイジェリア・ケニアの脳卒中低減を目指した医科 - 歯科国際連携網の構築(科研費基盤研究B: 海外学術調査)のための現地医療スタッフとの会議, 現地医療機関の視察のためにケニアの首都であるナイロビを訪問した. 現在, アフリカにおける疾患体系は大きな転換期を迎えている. アフリカにおける保健衛生上の問題は常に感染症と貧困であった. 現に21世紀でも, HIV感染症・結核・マラリアが深刻な問題であり, エボラ出血熱が猛威を振るったことも記憶に新しく, 感染症との闘いは続いている. しかし, 一方で, 癌・循環器疾患等の非感染性疾患(non communicable diseas...

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Veröffentlicht in:脳卒中 2020, Vol.42(2), pp.107-108
Hauptverfasser: 殿村, 修一, 井上, 学, 角田, 良介, 野村, 良太, 仲野, 和彦, 猪原, 匡史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回, 我々は, ナイジェリア・ケニアの脳卒中低減を目指した医科 - 歯科国際連携網の構築(科研費基盤研究B: 海外学術調査)のための現地医療スタッフとの会議, 現地医療機関の視察のためにケニアの首都であるナイロビを訪問した. 現在, アフリカにおける疾患体系は大きな転換期を迎えている. アフリカにおける保健衛生上の問題は常に感染症と貧困であった. 現に21世紀でも, HIV感染症・結核・マラリアが深刻な問題であり, エボラ出血熱が猛威を振るったことも記憶に新しく, 感染症との闘いは続いている. しかし, 一方で, 癌・循環器疾患等の非感染性疾患(non communicable diseases: NCDs)による死亡率は潜在的に増加し続け, アフリカの多くの国々で, 感染症による死亡率を上回っている.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.10701