抗凝固療法中患者への脳梗塞急性期再開通治療に関する推奨 2017 年11 月
「I.抗凝固療法中患者への脳梗塞急性期再開通治療に関する推奨 : 序文」「rt-PA (アルテプラーゼ) 静注療法適正治療指針 第二版」は日本人に適した指針作成を目指し, 治療薬用量や治療適応基準などにおいて, 海外の指針と異なる点が多い. とくに欧米の指針では直接作用型経口抗凝固薬を常用している患者に原則として静注血栓溶解療法を行えないのに対して, わが国の指針は日常汎用される凝固マーカーの値に応じて常用患者でも慎重投与を検討できる点で, 海外の指針とは一線を画した. しかしながら本指針が2012年10月に発表された段階で, 一部の直接作用型経口抗凝固薬が国内で臨床応用され始めたばかりで,...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中 2018, Vol.40(2), pp.123-135 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I.抗凝固療法中患者への脳梗塞急性期再開通治療に関する推奨 : 序文」「rt-PA (アルテプラーゼ) 静注療法適正治療指針 第二版」は日本人に適した指針作成を目指し, 治療薬用量や治療適応基準などにおいて, 海外の指針と異なる点が多い. とくに欧米の指針では直接作用型経口抗凝固薬を常用している患者に原則として静注血栓溶解療法を行えないのに対して, わが国の指針は日常汎用される凝固マーカーの値に応じて常用患者でも慎重投与を検討できる点で, 海外の指針とは一線を画した. しかしながら本指針が2012年10月に発表された段階で, 一部の直接作用型経口抗凝固薬が国内で臨床応用され始めたばかりで, 服薬患者への静注血栓溶解療法の有効性と安全性は確立していなかった. したがって研究の進展とともに, 同服薬患者への血栓溶解療法適応基準が早期に改変される可能性が高いことを, 付記した. その後5年が経過して国内でも治療指針第二版の推奨に基づいた治療経験が蓄積された. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.10597 |