アセタゾラミド (ダイアモックス注射用) 適正使用指針 2015年4月

「要旨」アセタゾラミド(商品名ダイアモックス)は, 脳梗塞, もやもや病等の患者に脳循環予備能の検査目的で, 国内では年間2万~3万例に使用され, 国内外のガイドラインにも本検査の臨床的意義が記載されている. 上記の目的で, 本薬を500mg~1000mg静脈内投与した際に, 急性心不全や肺水腫などの重篤副作用発生した8件(過去約20年間, うち6件が死の転帰をとる)が報告された. 本報告を受けた日本脳卒中学会, 日本脳神経外科学会, 日本神経学会, 日本核医学会の4学会は, 直ちに本検査実施者に対するを発表した. さらに, 各学会代表委員からなる「4学会合同アセタゾラミド適正使用指針作成委員...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:脳卒中 2015-07, Vol.37 (4), p.281-297
Hauptverfasser: 日本脳卒中学会, 日本脳神経外科学会, 日本神経学会, 日本核医学会
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」アセタゾラミド(商品名ダイアモックス)は, 脳梗塞, もやもや病等の患者に脳循環予備能の検査目的で, 国内では年間2万~3万例に使用され, 国内外のガイドラインにも本検査の臨床的意義が記載されている. 上記の目的で, 本薬を500mg~1000mg静脈内投与した際に, 急性心不全や肺水腫などの重篤副作用発生した8件(過去約20年間, うち6件が死の転帰をとる)が報告された. 本報告を受けた日本脳卒中学会, 日本脳神経外科学会, 日本神経学会, 日本核医学会の4学会は, 直ちに本検査実施者に対するを発表した. さらに, 各学会代表委員からなる「4学会合同アセタゾラミド適正使用指針作成委員会」が組織された. 慎重な審議を繰り返した本委員会は, 脳循環予備能検査における本薬の適正使用についての指針を策定し, 発表することとした.
ISSN:0912-0726