出血性脳梗塞を呈したreversible cerebral vasoconstriction syndromeの1例
症例は感冒薬を常習している44歳の男性で,喫煙直後に突然激しい頭痛と左上下肢の筋力低下を来し来院された.頭部CTでは右前頭葉皮質下に脳内出血を認め,MRIでは出血性梗塞と考えられた.脳血管撮影では右前,中大脳動脈に多数の血管狭窄所見が認められた.保存的治療を行ったが,症状が進行したため開頭血腫除去術を行い,術後,速やかに症状は改善した.術後の脳血管撮影では血管の狭窄所見は改善しており,病理所見と臨床経過から,reversible cerebral vasoconstriction syndrome(RCVS)に伴う出血性梗塞と診断された.突然の雷鳴様頭痛を来した患者で,くも膜下出血が否定された...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中 2012, Vol.34(3), pp.182-186 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は感冒薬を常習している44歳の男性で,喫煙直後に突然激しい頭痛と左上下肢の筋力低下を来し来院された.頭部CTでは右前頭葉皮質下に脳内出血を認め,MRIでは出血性梗塞と考えられた.脳血管撮影では右前,中大脳動脈に多数の血管狭窄所見が認められた.保存的治療を行ったが,症状が進行したため開頭血腫除去術を行い,術後,速やかに症状は改善した.術後の脳血管撮影では血管の狭窄所見は改善しており,病理所見と臨床経過から,reversible cerebral vasoconstriction syndrome(RCVS)に伴う出血性梗塞と診断された.突然の雷鳴様頭痛を来した患者で,くも膜下出血が否定された場合は,RCVSの病態も念頭に置き,精査加療を進めていく必要があると考えられた. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.34.182 |