Branch atheromatous diseaseにおける進行性脳梗塞の頻度と急性期転帰

【目的】BADにおける進行性脳梗塞の頻度と急性期転帰を検討した.【方法】対象は8施設で2008年に入院となったレンズ核線条体動脈(LSA)と傍正中橋動脈(PPA)に限局する発症7日以内の脳梗塞413例.BADの定義は,LSA領域梗塞では頭尾方向で20 mm以上の梗塞巣,PPA領域梗塞では橋腹側に接する特徴的な梗塞巣を呈し,主幹動脈狭窄や心房細動を合併しないものとした.【結果】BADはLSA梗塞305例中の43.6%,PPA梗塞108例中の50.9%に認めた.入院後神経症状増悪したのは,LSAのBAD群30.1%対非BAD群15.7%,PPAでは43.6%対9.4%であった.退院時mRS 0-1...

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Veröffentlicht in:脳卒中 2011/01/25, Vol.33(1), pp.37-44
Hauptverfasser: 星野, 晴彦, 高木, 誠, 山本, 康正, 石橋, 靖宏, 寺山, 靖夫, 武田, 英孝, 棚橋, 紀夫, 足立, 智英, 田口, 芳治, 高嶋, 修太郎, 田中, 耕太郎, 安井, 敬三, 鈴木, 則宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】BADにおける進行性脳梗塞の頻度と急性期転帰を検討した.【方法】対象は8施設で2008年に入院となったレンズ核線条体動脈(LSA)と傍正中橋動脈(PPA)に限局する発症7日以内の脳梗塞413例.BADの定義は,LSA領域梗塞では頭尾方向で20 mm以上の梗塞巣,PPA領域梗塞では橋腹側に接する特徴的な梗塞巣を呈し,主幹動脈狭窄や心房細動を合併しないものとした.【結果】BADはLSA梗塞305例中の43.6%,PPA梗塞108例中の50.9%に認めた.入院後神経症状増悪したのは,LSAのBAD群30.1%対非BAD群15.7%,PPAでは43.6%対9.4%であった.退院時mRS 0-1は,LSAのBAD群40.5%対非BAD群60.0%,PPAでは36.5%対67.6%であった.【結論】BADはLSAとPPA梗塞の約半数をしめ,進行性脳梗塞となりやすく,急性期の転帰が不良であった.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.33.37