脳出血急性期の至適血圧についての検討─FSR: Fukuoka Stroke Registry:「多施設共通データベースを用いた脳卒中急性期患者の病態解明に関する疫学研究」のデータを用いて
われわれは,Fukuoka Stroke Registry(FSR)のデータを用いて,脳出血急性期の血圧と退院時予後の関連を検討した.2007年6月から2008年5月までのFSR登録症例のうち,発症24時間以内の脳出血患者で発症前mRS 2以下だった40例が対象である.退院時mRSが2以下の症例を予後良好例とした.来院時,来院6時間後,発症24時間後,発症7日後の血圧値を予後良好,不良群で比較した.予後良好と関連する因子を単変量,多変量解析で抽出した.多変量解析では,発症24時間後の収縮期血圧が有意に予後良好に関連しており,それが135 mmHg以下であることが予後良好に関連していた....
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Veröffentlicht in: | 脳卒中 2011/01/25, Vol.33(1), pp.9-16 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | われわれは,Fukuoka Stroke Registry(FSR)のデータを用いて,脳出血急性期の血圧と退院時予後の関連を検討した.2007年6月から2008年5月までのFSR登録症例のうち,発症24時間以内の脳出血患者で発症前mRS 2以下だった40例が対象である.退院時mRSが2以下の症例を予後良好例とした.来院時,来院6時間後,発症24時間後,発症7日後の血圧値を予後良好,不良群で比較した.予後良好と関連する因子を単変量,多変量解析で抽出した.多変量解析では,発症24時間後の収縮期血圧が有意に予後良好に関連しており,それが135 mmHg以下であることが予後良好に関連していた. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.33.9 |