国際多施設共同登録調査

「国際多施設共同観察研究(TIA registry. org)の背景」一過性脳虚血発作(TIA)は患者や家族に無視または軽視されがちであり, 医師にさえ後回しにされやすいが, 発症直後のTIAは脳卒中発症リスクが非常に高く, 危険であることから救急疾患として対処する必要がある. TIAの早期診断・早期治療はTIA発症直後の脳卒中リスクを著しく軽減することがEXPRESS研究1)などの観察研究により明らかにされている. また, 発症直後のTIAを24時間・365日診療するTIAクリニックの有効性がSOS-TIA研究2)により報告されている. このような背景を踏まえ, 発症直後のTIA患者を虚血性...

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Veröffentlicht in:脳卒中 2010/11/26, Vol.32(6), pp.731-734
Hauptverfasser: 内山, 真一郎, 中川原, 譲二, 長田, 乾, 峰松, 一夫, 山上, 宏, 岡田, 靖
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「国際多施設共同観察研究(TIA registry. org)の背景」一過性脳虚血発作(TIA)は患者や家族に無視または軽視されがちであり, 医師にさえ後回しにされやすいが, 発症直後のTIAは脳卒中発症リスクが非常に高く, 危険であることから救急疾患として対処する必要がある. TIAの早期診断・早期治療はTIA発症直後の脳卒中リスクを著しく軽減することがEXPRESS研究1)などの観察研究により明らかにされている. また, 発症直後のTIAを24時間・365日診療するTIAクリニックの有効性がSOS-TIA研究2)により報告されている. このような背景を踏まえ, 発症直後のTIA患者を虚血性脳卒中患者とともに登録し, 長期間観察して, 脳卒中を含む血管イベントのリスクを評価するとともに, 血管イベントの予測因子, TIA診療の実態, 危険因子の管理目標値の達成度, TIA治療の費用対効果などを評価する大規模な国際多施設共同研究(TIA registry. org)を行うこととなった3).
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.32.731