Stroke Unitにおけるリハビリテーション第2報: SUに関する多施設共同前向研究より
「目的」脳卒中初期治療をStroke Unit(SU)で行うことがガイドラインでも推奨されているが, 運営体制の明確な基準が必要である. 本研究ではリハビリテーション(リハ)の面から検討した. 「方法」2004年12月から翌年12月までに発症3日以内に共同研究施設に入院した完成型脳卒中(くも膜下出血除く)のうち, 入院前mRS0~2の3,765例を対象とし, 7日以内にリハ開始した2,655例(リハ群:平均年齢70.1歳, 男女比は1:0.6)としなかった1,110例(非リハ群:平均年齢69.7歳, 男女比は1:0.6)とを比較した. 「成績」両群間で年齢, 性, 基礎疾患, 病型, 入院後の...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 脳卒中 2007/11/25, Vol.29(6), pp.731-731 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「目的」脳卒中初期治療をStroke Unit(SU)で行うことがガイドラインでも推奨されているが, 運営体制の明確な基準が必要である. 本研究ではリハビリテーション(リハ)の面から検討した. 「方法」2004年12月から翌年12月までに発症3日以内に共同研究施設に入院した完成型脳卒中(くも膜下出血除く)のうち, 入院前mRS0~2の3,765例を対象とし, 7日以内にリハ開始した2,655例(リハ群:平均年齢70.1歳, 男女比は1:0.6)としなかった1,110例(非リハ群:平均年齢69.7歳, 男女比は1:0.6)とを比較した. 「成績」両群間で年齢, 性, 基礎疾患, 病型, 入院後の検査治療等に差は認めなかった. 入院中のリハ日数はリハ群13.7日, 非リハ群3.0日で, リハ群では嚥下評価, クリニカルパス, 多職種合同カンファレンスの実施が高率であった. 転帰では, 自宅退院率に差はないが(リハ群51.9%, 非リハ群58.4%), 死亡率には明らかな差を認めた(リハ群2.6%, 非リハ群16.6%). 退院時と3カ月後のmRSを比較すると, リハ群では退院時よりも改善し, 非リハ群では悪化する傾向があり, 特に退院時mRS3~5の例で差が明らかであった. 「結論」本研究で, SUの運用に最も重要なものはリハも含めた多職種で構成する診療体制であることが示唆された. また, リハが関わることでの急性期から回復期, 維持期へと繋げていく情報の共有化が長期予後に好影響を与えている可能性がある. |
---|---|
ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.29.731 |