抗血栓薬とエダラボン併用療法は進行性ラクナ梗塞の頻度を減少させられるか

発症24時間以内のラクナ梗塞119例に対し, 抗血栓薬単独治療 (A群) 40例, エダラボン単独治療 (B群) 27例, 抗血栓薬・エダラボン併用療法 (C群) 52例に分け, retrospectiveに検討した. 退院時のmodified Rankin scale (mRS) による転帰においては各群間とも差はなく良好な結果が得られたが, 入院後に進行した症例の割合はA群15% (6/40), B群11.1% (3/27), C群3.8% (2/52) と統計学的有意差はないものの, 併用療法群にて少ない傾向にあった. また, 進行した11例はいずれも発症後5日以内に悪化していた. この...

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Veröffentlicht in:脳卒中 2007/09/25, Vol.29(5), pp.652-654
Hauptverfasser: 山田, 圭一, 吉川, 幸弘, 西村, 進一, 高橋, 一浩, 井上, 洋人
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:発症24時間以内のラクナ梗塞119例に対し, 抗血栓薬単独治療 (A群) 40例, エダラボン単独治療 (B群) 27例, 抗血栓薬・エダラボン併用療法 (C群) 52例に分け, retrospectiveに検討した. 退院時のmodified Rankin scale (mRS) による転帰においては各群間とも差はなく良好な結果が得られたが, 入院後に進行した症例の割合はA群15% (6/40), B群11.1% (3/27), C群3.8% (2/52) と統計学的有意差はないものの, 併用療法群にて少ない傾向にあった. また, 進行した11例はいずれも発症後5日以内に悪化していた. このことから, ラクナ梗塞に対して初期治療としての抗血栓薬脳保護薬併用療法は進行例の頻度を減少させる可能性があり, 発症5日経過後に単独療法への移行を考慮することが望ましいと考えられた.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.29.652