院内発症急性期脳卒中はいかに対処されているか: 超急性期治療導入時の課題

当院におけるアルテプラーゼ導入前の院内発症脳卒中の対処状況を検討する.院内発症した脳卒中連続症例で年齢性,入院の原因疾患,診療科,病型,発症から発見までの時間を調べた.脳梗塞症例では入院時NIHSS,睡眠中発症か否かを調べた.発見時間3時間前後の脳梗塞症例2群を比較した.19人(平均年齢77歳,男性8人)の院内発症脳卒中があった.入院の原因は心疾患(10人),消化器疾患(3人),担当科は循環器内科(11人),整形外科(3人)が多かった.病型は心原性5人,アテローム血栓性5人,ラクナ2人,その他の脳梗塞4人,脳出血3人であった.脳梗塞16人のNIHSSスコアは中央値5.5で,睡眠中発症は4人で,...

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Veröffentlicht in:脳卒中 2006/09/25, Vol.28(3), pp.426-430
Hauptverfasser: 古賀, 政利, 中根, 博, 湧川, 葉子, 横山, 葉子, 長尾, 哲彦, 井林, 雪郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院におけるアルテプラーゼ導入前の院内発症脳卒中の対処状況を検討する.院内発症した脳卒中連続症例で年齢性,入院の原因疾患,診療科,病型,発症から発見までの時間を調べた.脳梗塞症例では入院時NIHSS,睡眠中発症か否かを調べた.発見時間3時間前後の脳梗塞症例2群を比較した.19人(平均年齢77歳,男性8人)の院内発症脳卒中があった.入院の原因は心疾患(10人),消化器疾患(3人),担当科は循環器内科(11人),整形外科(3人)が多かった.病型は心原性5人,アテローム血栓性5人,ラクナ2人,その他の脳梗塞4人,脳出血3人であった.脳梗塞16人のNIHSSスコアは中央値5.5で,睡眠中発症は4人で,発見までの時間は中央値5.7時間であった.発見までの時間が3時間以降の群ではNIHSSスコアが低く,睡眠時発症が多い傾向があった.院内発症脳卒中は心疾患で循環器内科に入院中に多く,軽症脳梗塞および睡眠時発症では発見が遅れていた.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.28.426