脳ドックにおける頭蓋内狭窄病変の自然歴
目的:我々は島根難病研究所脳ドックを1988年に開設し,1992年からMR血管撮影(MRA)検査を開始,同時に追跡調査を開始した.2002年の追跡調査結果を基に頭蓋内血管狭窄病変の自然歴について検討した. 方法:対象は脳ドックを受診した脳卒中既往のない健常成人で頭蓋内MRAを実施した2,164名(男1,189名,女975名).MRIにより無症候性脳梗塞(SBI),脳室周囲高信号域(PVH)(0-4度)の有無を検討.危険因子として高血圧,糖尿病,高脂血症等について検討した. 結果:脳ドック受診健常者において,軽度なもの主体に頭蓋内血管の狭窄病変が4.7%にみられた.加齢,高血圧が危険因子であった...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中 2004/12/25, Vol.26(4), pp.624-628 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:我々は島根難病研究所脳ドックを1988年に開設し,1992年からMR血管撮影(MRA)検査を開始,同時に追跡調査を開始した.2002年の追跡調査結果を基に頭蓋内血管狭窄病変の自然歴について検討した. 方法:対象は脳ドックを受診した脳卒中既往のない健常成人で頭蓋内MRAを実施した2,164名(男1,189名,女975名).MRIにより無症候性脳梗塞(SBI),脳室周囲高信号域(PVH)(0-4度)の有無を検討.危険因子として高血圧,糖尿病,高脂血症等について検討した. 結果:脳ドック受診健常者において,軽度なもの主体に頭蓋内血管の狭窄病変が4.7%にみられた.加齢,高血圧が危険因子であった.多変量解析で狭窄病変は無症候性脳梗塞,白質病変と有意な関連を示し,脳梗塞発症と有意な相関を示した. 結語:無症候性頭蓋内血管狭窄病変は脳卒中発症の有意な危険因子であり,危険因子の厳重な管理と予防的治療が必要なことが示唆された. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.26.624 |