2.岩手県におけるくも膜下出血の発症状況平成3年から平成8年
「1. 目的」 岩手県は厚生省死亡統計において脳血管疾患死亡率 は全国平均に比べても依然として高値であり, いわゆる脳卒中多発県である1). 岩手県では脳卒中患者の発症と経過に関する情報を 収集, 保管及び解析することにより脳卒中予防対策に 役立てることを目的として, 平成3年より現在まで岩 手県が実施主体となり, 事業の運営は社団法人岩手県 医師会に委託され「岩手県地域脳卒中登録」が行われ ている. この脳卒中登録データのうち, くも膜下出血の発症 登録を解析してその発症様式の特徴を明らかにすることを目的とした. 「2. 対象」 「岩手県地域脳卒中登録事業」に含まれる情報は, 患者の氏名,...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中 2000/12/25, Vol.22(4), pp.623-627 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. 目的」 岩手県は厚生省死亡統計において脳血管疾患死亡率 は全国平均に比べても依然として高値であり, いわゆる脳卒中多発県である1). 岩手県では脳卒中患者の発症と経過に関する情報を 収集, 保管及び解析することにより脳卒中予防対策に 役立てることを目的として, 平成3年より現在まで岩 手県が実施主体となり, 事業の運営は社団法人岩手県 医師会に委託され「岩手県地域脳卒中登録」が行われ ている. この脳卒中登録データのうち, くも膜下出血の発症 登録を解析してその発症様式の特徴を明らかにすることを目的とした. 「2. 対象」 「岩手県地域脳卒中登録事業」に含まれる情報は, 患者の氏名, 住所, 受診医療機関名, 診療科, 発症日時, 初診日時, 初診時所見, 発生場所, 状況, 臨床診断, 家族歴, 既往歴, 治療歴, 検査, 手術の有無, 転帰で ある. 今回は岩手県脳卒中登録データのうち登録事業 開始の平成3年より平成8年発症登録分16, 997例中, くも膜下出血1, 682例について, その発症原因疾患, 年 齢構成, 発症日時, 発症状況, 手術施行, 転帰について検討した. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.22.623 |