九州・沖縄地区の脳梗塞急性期再灌流療法の実態

九州・沖縄地区の平成9年度の脳梗塞急性期再灌流療法の実態調査のために,脳神経外科,神経内科のある195施設にアンケート調査を行い,117施設(60.0%)より回答を得た.そのうち脳梗塞急性期医療を行っている109施設について検討した。CTで異常がない急性期脳梗塞に対して血管閉塞部位診断を行う施設は全体の67.0%で,大部分がdigital subtraction angiography (DSA)あるいはmagnetic resonance angiography (MRA)を行っており,ultrasonography (US)やcomputed tomographic angiography...

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Veröffentlicht in:脳卒中 2000/06/25, Vol.22(2), pp.329-334
Hauptverfasser: 中野, 真一, 森山, 拓造, 鮫島, 哲朗, 脇坂, 信一郎, 矢埜, 正実
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:九州・沖縄地区の平成9年度の脳梗塞急性期再灌流療法の実態調査のために,脳神経外科,神経内科のある195施設にアンケート調査を行い,117施設(60.0%)より回答を得た.そのうち脳梗塞急性期医療を行っている109施設について検討した。CTで異常がない急性期脳梗塞に対して血管閉塞部位診断を行う施設は全体の67.0%で,大部分がdigital subtraction angiography (DSA)あるいはmagnetic resonance angiography (MRA)を行っており,ultrasonography (US)やcomputed tomographic angiography (CTA)を行う施設は全体の2~3割であった.何らかの再灌流療法を試みる施設は全体の58.7%で,神経内科の53.3%,脳神経外科の28.1%の施設が再灌流療法は考慮しないという結果であった.再灌流療法として最も多くの施設で行われていたのはウロキナーゼの点滴静注で(51.6%),次いでマイクロカテーテルを用いた局所線溶療法(50.0%),血管造影用カテーテルからの血栓溶解薬の動注(46.9%)の順であった.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.22.329