5.局所血栓溶解療法における脳血流量と脳梗塞出現の有無との関係:133Xe-SPECTによる評価
「はじめに」 血栓溶解療法の試みは, わが国においては1970年代前半にウロキナーゼによる検討が行われ, 発症3日以内の脳梗塞に有効であると報告された1). 海外においてはすでに1960年代より試みられた. 重篤な出血性合併症をおこすことから, むしろ禁忌といわれていた. 1990年代に入り, 画像診断の発達に伴う病型診断の発展や新しい血栓溶解薬の出現により本治療法は再度注目され始め, 1995年以降の大規模臨床試験の結果を受け, 再び脚光を浴びるようになった2, 3). 一方, 脳血管内手術の発達で脳血管へのマイクロカテーテルの導入が可能となり, この方法を用いた血栓溶解療薬の閉塞部局所への...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中 1998/12/25, Vol.20(6), pp.573-576 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 血栓溶解療法の試みは, わが国においては1970年代前半にウロキナーゼによる検討が行われ, 発症3日以内の脳梗塞に有効であると報告された1). 海外においてはすでに1960年代より試みられた. 重篤な出血性合併症をおこすことから, むしろ禁忌といわれていた. 1990年代に入り, 画像診断の発達に伴う病型診断の発展や新しい血栓溶解薬の出現により本治療法は再度注目され始め, 1995年以降の大規模臨床試験の結果を受け, 再び脚光を浴びるようになった2, 3). 一方, 脳血管内手術の発達で脳血管へのマイクロカテーテルの導入が可能となり, この方法を用いた血栓溶解療薬の閉塞部局所への投与による局所血栓溶解療法(local thrmobolytic therapy:LTT)の報告が散見されるようになった4, 5). 本研究は, LTT前後の133Xe-SPECTによる脳血流量と脳梗塞出現の有無との関連を検討し, LTTの効果を脳循環動態の観点から明らかにすることを目的とした. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.20.573 |