乳酸菌およびビフィズス菌とその代謝物を含む豆乳発酵食品の摂取が健常成人の便秘傾向に及ぼす影響
「要旨」 排便回数が週3~5回の41~61歳の健常成人20名を対象に, 16種35株の乳酸菌およびビフィズス菌とその代謝物(乳酸菌生産物質)を含む豆乳発酵食品(商品名 FF16)の腸内細菌叢・排便に対する自覚症状・排便状況など, 腸内環境への有用性についてランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験により検討した. 被験者にFF16(150mg/日)を含む試験食品を摂取させたところ, 日本語版便秘評価尺度(CAS-MT)において「排便回数」「排便時の肛門の痛み」「便の排泄状態」の各項目に加えて「総合評価」においても, 開始時と比較して統計学的に有意な改善が確認された. また, 試験食品摂取群におい...
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Veröffentlicht in: | 腸内細菌学雑誌 2022-10, Vol.36 (4), p.199-208 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 排便回数が週3~5回の41~61歳の健常成人20名を対象に, 16種35株の乳酸菌およびビフィズス菌とその代謝物(乳酸菌生産物質)を含む豆乳発酵食品(商品名 FF16)の腸内細菌叢・排便に対する自覚症状・排便状況など, 腸内環境への有用性についてランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験により検討した. 被験者にFF16(150mg/日)を含む試験食品を摂取させたところ, 日本語版便秘評価尺度(CAS-MT)において「排便回数」「排便時の肛門の痛み」「便の排泄状態」の各項目に加えて「総合評価」においても, 開始時と比較して統計学的に有意な改善が確認された. また, 試験食品摂取群において便のにおいと関わるなど潜在的有害菌として知られるBacteroidaceae, Sutterellaceae, Oscillospiraceaeがプラセボ食品摂取群と比較して統計学的に有意に減少し, また, 感染症の減少に関わるなど潜在的有益菌として知られるDesulfovibrionaceae, Peptostreptococcaceae, Rikenellaceae, Eggerthellaceae, Actinomycetaceaeがプラセボ食品摂取群と比較して統計学的に有意に増加していた. 以上の結果より, FF16の摂取により, 排便に対する自覚症状の改善および潜在的有益菌の増加が確認されたことから, 腸内環境の改善に有効であると考えられた. |
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ISSN: | 1343-0882 |
DOI: | 10.11209/jim.36.199 |