ラットでの, ガーガム給餌によって誘発される糞便へのステロールと胆汁酸排泄は, プールサイズおよび肝臓胆汁酸分泌の増加に起因する
食餌中のガーガム(Guar gum;GG, 7.5%)が脂質代謝と胆汁酸の分泌と再吸収に及ぼす影響を, コレステロール(CHL)無添加食, あるいは0.3%添加食に訓化したラットで調べた. GGは強い血漿CHL低下作用をもち, 肝臓へのトリグリセリドとCHLエステルの蓄積を阻害した. CHL排泄の主経路である糞便へのステロール排泄は, GGによって特にCHL添加食ラットで顕著に高まった. 小腸への胆汁酸の分泌は, CHL, GGおよびその両者によって増加し, 糞便への胆汁酸排泄はGG単独およびCHL投与で有意に高まった. GG投与は, CHL食を与えたラットにおいてさえも, 肝臓のHMG Co...
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Veröffentlicht in: | 腸内細菌学雑誌 1998, Vol.12 (1), p.31-31 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 食餌中のガーガム(Guar gum;GG, 7.5%)が脂質代謝と胆汁酸の分泌と再吸収に及ぼす影響を, コレステロール(CHL)無添加食, あるいは0.3%添加食に訓化したラットで調べた. GGは強い血漿CHL低下作用をもち, 肝臓へのトリグリセリドとCHLエステルの蓄積を阻害した. CHL排泄の主経路である糞便へのステロール排泄は, GGによって特にCHL添加食ラットで顕著に高まった. 小腸への胆汁酸の分泌は, CHL, GGおよびその両者によって増加し, 糞便への胆汁酸排泄はGG単独およびCHL投与で有意に高まった. GG投与は, CHL食を与えたラットにおいてさえも, 肝臓のHMG CoAレダクダーゼとCHL-7α水酸化酵素を高めた. しかしこれらの酵素活性の上昇は, 糞便へのステロイド排泄を補うには不十分であり, したがってGGのCHL低下作用は, 糞便へのステロール排泄の増加と, 胆汁酸の生成と腸管プールの増加によると考えられた. |
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ISSN: | 1343-0882 |