テアンデロース含有オリゴ糖摂取による腸内腐敗産物の挙動

蜂蜜や砂糖きび汁に含まれるオリゴ糖の一つであるテアンデロースを主成分とするオリゴ糖を摂取することにより, 腸内ビフィズス菌が増加することが明らかにされている・本報では, テアンデロース含有オリゴ糖摂取に伴う, 糞便中の水分, pH, 短鎖脂肪酸およびアンモニアなどの腸内腐敗産物の挙動について検討した.糞便中の短鎖脂肪酸濃度は, テアンデロース含有オリゴ糖摂取期間中明らかな増加傾向を示し, その結果は糞便中のpHに反映され, 摂取期間中pHは低下傾向を示した.糞便中のアンモニアは, テアンデロース含有オリゴ糖を摂取することにより, 有意に減少した.さらに, 腸内腐敗産物 (フェノール, p-クレ...

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Veröffentlicht in:ビフィズス 1995, Vol.8(2), pp.135-139
Hauptverfasser: 下川, 久俊, 神田, 健太郎, 渡部, 恂子, 竹田, 裕彦, 浜, 健二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:蜂蜜や砂糖きび汁に含まれるオリゴ糖の一つであるテアンデロースを主成分とするオリゴ糖を摂取することにより, 腸内ビフィズス菌が増加することが明らかにされている・本報では, テアンデロース含有オリゴ糖摂取に伴う, 糞便中の水分, pH, 短鎖脂肪酸およびアンモニアなどの腸内腐敗産物の挙動について検討した.糞便中の短鎖脂肪酸濃度は, テアンデロース含有オリゴ糖摂取期間中明らかな増加傾向を示し, その結果は糞便中のpHに反映され, 摂取期間中pHは低下傾向を示した.糞便中のアンモニアは, テアンデロース含有オリゴ糖を摂取することにより, 有意に減少した.さらに, 腸内腐敗産物 (フェノール, p-クレゾール, インドール, スカトール, 4-エチルフェノール) についても摂取期間中明らかに減少する傾向が認められた.
ISSN:0914-2509
1884-5134
DOI:10.11209/jim1987.8.135