薬学部新入生の病院薬剤師業務の見学Early Exposureの効果
「緒言」第2次医療法, 薬剤師法の改正, 医薬分業の推進などにより, 薬剤師は従来からの義務範囲である調剤と疑義照会に加えて, 患者や医師,看護婦等の医療従事者への情報提供と医薬品の適正使用に貢献, 推進という新しく大きな義務が課せられた1, 2). このような社会的医療環境への変化の中, 薬剤師養成機関である薬系大学では, その教育目的が従来の創薬中心から医療薬学の充実に移りつつある. さらには薬学部6年制の議論も加わり, 薬学教育の改革が社会から強く求められている2). 名城大学薬学部では, 平成8年に薬学部改組を実施し, 医療薬学科と薬学科の2学科を設置するとともに, カリキュラムの大幅...
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Veröffentlicht in: | 病院薬学 2000, Vol.26(1), pp.123-129 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」第2次医療法, 薬剤師法の改正, 医薬分業の推進などにより, 薬剤師は従来からの義務範囲である調剤と疑義照会に加えて, 患者や医師,看護婦等の医療従事者への情報提供と医薬品の適正使用に貢献, 推進という新しく大きな義務が課せられた1, 2). このような社会的医療環境への変化の中, 薬剤師養成機関である薬系大学では, その教育目的が従来の創薬中心から医療薬学の充実に移りつつある. さらには薬学部6年制の議論も加わり, 薬学教育の改革が社会から強く求められている2). 名城大学薬学部では, 平成8年に薬学部改組を実施し, 医療薬学科と薬学科の2学科を設置するとともに, カリキュラムの大幅な改正を行い現在に至った. 新カリキュラムでは, 薬学生が薬剤師の卵としての自覚と見識を持てるように, 1年次に薬学入門, 医療薬学概論, そして薬学演習Iを開講した. 特に, 薬学演習Iは, 新入生に薬学領域に関連した諸施設を見学する機会を与え, 彼らが社会における薬剤師の位置付けや, 薬学に対する理解を深めることを目的とした. 本カリキュラムの検討段階から, 薬剤師が働く医療現場の見学は必須であり, その実施が協議されてきた. 平成10年に, この見学の受け入れ施設となる病院の快諾を得ることができ, 薬学演習Iの1つとして1年次学生による病院見学を実施した. |
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ISSN: | 0389-9098 2185-9477 |
DOI: | 10.5649/jjphcs1975.26.123 |