ラットにおけるフレロキサシン血中代謝動態に及ぼす塩酸タリペキソール投与の影響
「はじめに」フレロキサシン, 6, 8-difluoro-1(2-fluoroethyl)-1, 4-dihydro-7-(4-methyl-1-piperazinyl)-4-oxo-3-quinoline-carboxylic aoid(FLRX)はグラム陽性およびグラム陰性菌など広範囲で強い抗菌力を有するニューキノロン剤である. FLRXは消化管からの吸収が良好で, 既存のニューキノロン剤に比べ, 生物半減期が長く, 1日1回の服用で優れた臨床効果が認められる薬剤である1). 塩酸タリペキソール, 6-allyl-2-amino-5, 6, 7, 8-tetrahydro-4H-thiaz...
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Veröffentlicht in: | 病院薬学 1998, Vol.24(1), pp.23-32 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」フレロキサシン, 6, 8-difluoro-1(2-fluoroethyl)-1, 4-dihydro-7-(4-methyl-1-piperazinyl)-4-oxo-3-quinoline-carboxylic aoid(FLRX)はグラム陽性およびグラム陰性菌など広範囲で強い抗菌力を有するニューキノロン剤である. FLRXは消化管からの吸収が良好で, 既存のニューキノロン剤に比べ, 生物半減期が長く, 1日1回の服用で優れた臨床効果が認められる薬剤である1). 塩酸タリペキソール, 6-allyl-2-amino-5, 6, 7, 8-tetrahydro-4H-thiazolo[4, 5-d]azepine dihydro-chlorideはアゼピン誘導体であり, 非麦角系の選択的D2受容体作動薬である. 臨床的にはパーキンソン病のあらゆる症状の患者に対して, L-DOPA非併用もしくはL-DOPA併用で有効性を発揮し, 従来のドパミン受容体作動薬に比べ消化器系の副作用が比較的少ないパーキン病治療剤であると報告されている2). パーキンソン病の患者で塩酸タリペキソールを服薬して, 治療を受けている時に, 呼吸器感染症などの細菌感染を受けた場合, ニューキノロン剤の内FLRXの併用が考えられる. また, 同じ薬剤でも投与量や投与経路の違いにより, 併用した他の薬剤の代謝動態に変化をもたらすことを報告してきだ). 今回は同じ薬剤で同投与量でも, 投与時期の相違によってFLRXの代謝動態に変化がみられたので報告する. すなわち, FLRX投与30分前に塩酸タリペキソールを投与した際と, 塩酸タリペキソールとFLRX同時投与時のFLRX血漿中動態の影響を検討したので報告する. |
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ISSN: | 0389-9098 2185-9477 |
DOI: | 10.5649/jjphcs1975.24.23 |