大分医大病院における薬物相互作用チェックシステム
「はじめに」処方監査時における薬物相互作用のチェックは, 薬剤師業務において重要である. コンピュータを用いたチェック法としては, これまでに処方オーダリング上(発生源)で行う方法1-4), ホストコンピュータ内の薬歴と相互作用検索システムとを連係させる方法5, 6)および医事入力データを利用する方法7)などが考案されている. 従来, 本院においては, 処方監査時に併用薬剤禁忌一覧表(印刷物)を利用して相互作用チェックを行っていた. この方法では, 同一処方箋内でのチェックは可能であるが, 他科の処方箋や過去の処方箋にわたるチェックは困難であった. この問題を解決するために, 我々はコンピュー...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 病院薬学 1997/10/10, Vol.23(5), pp.467-477 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「はじめに」処方監査時における薬物相互作用のチェックは, 薬剤師業務において重要である. コンピュータを用いたチェック法としては, これまでに処方オーダリング上(発生源)で行う方法1-4), ホストコンピュータ内の薬歴と相互作用検索システムとを連係させる方法5, 6)および医事入力データを利用する方法7)などが考案されている. 従来, 本院においては, 処方監査時に併用薬剤禁忌一覧表(印刷物)を利用して相互作用チェックを行っていた. この方法では, 同一処方箋内でのチェックは可能であるが, 他科の処方箋や過去の処方箋にわたるチェックは困難であった. この問題を解決するために, 我々はコンピュータを利用した新たな相互作用チェックシステムを構築した. 本システムでは, 服薬期間の重複する薬剤間の相互作用チェックを複数の処方箋にわたって行い, その結果を処方箋へ印字し, さらに相互作用に関する情報を処方監査端末の画面(以下, 監査画面)に表示することができる. また, 相互作用の件数と, 該当する患者の一覧を出力する機能も有しており, この機能を利用して相互作用に関する実態調査を行ったので併せて報告する. 1. システム構成とシステムの位置づけ 本システムは, 薬剤部の調剤支援システム(図1)を構成するサブシステムとして開発した. 調剤支援システムの機器構成を図2に示す. 処方オーダリングシステム(1989年, 日本電気(株)製)で作成された処方データは, モデムを介してオンラインで調剤支援システムに送信される. 相互作用チェックは, 送信された処方データに対して行われる. チェックを受けた処方データは各調剤機器用のデータに変換され, 各調剤機器へ送信される. |
---|---|
ISSN: | 0389-9098 2185-9477 |
DOI: | 10.5649/jjphcs1975.23.467 |