添付文書情報のデータベース化 (第2報) 医薬品適正使用を考慮した薬剤管理業務支援システム

「はじめに」われわれは, 前回DI活動のひとつとして添付文書情報のデータベース(以下DB)化を行い, 院内医薬品集を簡単にかつタイムリーに編集発行することができた1). 一方, 当院では従来から薬剤管理指導業務のひとつとして, 患者に服用している薬を理解してもらい, コンプラスアンスを向上させるために「おくすりの見本」を作成し, 服薬指導を実施してきた. 今回, このDBを基に「おくすりの見本」, 相互作用等の「チェックリスト」を考慮した薬剤管理業務支援システムを構築したので報告する. 方法 1.使用機器ソフトウェア コンピューター：NECPC9801 NS/A120, ハードディスク120MB内蔵プリンター：Canon Laser Shot, LBP-A 404 GII 使用DBソフト：桐Vr.5 2.システムの概要 パソコンデータベース「桐」で作成した院内採用薬品添付文書DB(TYUNOU. TBL. 1))を, 桐V5へのバージョンアッフ. に伴い, ALL.TBL1)を結合させ, さらに, 薬剤管理指導業務に必要な患者説明用の「何のくすり」「おもな作用」「注意」等を追加し, 添付文書, TBLを作成した. このTBLより薬剤管理指導業務に必要な項目を抽出し, 服薬指導TBL.を作成した.