小児てんかん患者に対する服薬指導の検討 (II): 処方薬剤・内服方法の分析

「緒言」当院では平成5年10月より, 小児病棟で小児神経科に入院した小児てんかん患者を中心に服薬指導(生活指導を含む)を行ってきた. 小児てんかん患者は, 疾患の性質上, 薬剤の服用が長期にわたることが多いことから, 薬剤の剤形とその味が経口投与による薬物のコンプライアンス上で重要な問題点となる. 近年, てんかん治療の進歩により, 治癒または発作がコントロールされ, 多くの患者が救われてきている. しかしながら, 小児のてんかん患者に対する薬物治療に使用される市販薬剤の剤形は錠剤と散剤が主体であり, 特に散剤の味は小児に対して必ずしも好まれたものではない. 一方, 入院患者の服薬指導に関する...

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Veröffentlicht in:病院薬学 1997, Vol.23(1), pp.57-62
Hauptverfasser: 森山, 雅弘, 古野, 勝志, 川崎, 博己, 真田, 敏, 岡, 英次, 松井, 優美子, 五味田, 裕
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」当院では平成5年10月より, 小児病棟で小児神経科に入院した小児てんかん患者を中心に服薬指導(生活指導を含む)を行ってきた. 小児てんかん患者は, 疾患の性質上, 薬剤の服用が長期にわたることが多いことから, 薬剤の剤形とその味が経口投与による薬物のコンプライアンス上で重要な問題点となる. 近年, てんかん治療の進歩により, 治癒または発作がコントロールされ, 多くの患者が救われてきている. しかしながら, 小児のてんかん患者に対する薬物治療に使用される市販薬剤の剤形は錠剤と散剤が主体であり, 特に散剤の味は小児に対して必ずしも好まれたものではない. 一方, 入院患者の服薬指導に関する報告は成人患者に対するもの1-3)がほとんどで, 小児てんかん患者に対する服薬指導についての報告4)はほとんどない. そこで本報では, 当院小児神経科に入院加療中のてんかん患者に対して行った服薬指導の内容をもとに, 抗てんかん薬の使用頻度, 剤形別の使用頻度および散剤の内服方法について解析を行った.
ISSN:0389-9098
2185-9477
DOI:10.5649/jjphcs1975.23.57