血漿中ゾニサミド濃度に及ぼす併用薬の影響

「緒言」 ゾニサミド(ZNS)はわが国で開発された新しい抗てんかん薬で, 発作型からみて広い発作抑制効果スペクトルを有し, 従来の薬物によっても十分にコントロールできない難治性てんかん発作にも有効であることが報告されている1-3). ZNSは, その歴史が浅いため他の抗てんかん薬と比較して, 単独で使用されることが少なく, 多剤併用されていることが多い. 当院においても単独投与よりも他の抗てんかん薬と併用される場合が多い. しかし, ZNSの血漿中濃度に及ぼす併用薬剤の中止および投与量の増減の影響についてはほとんど報告されていない. そこで, われわれはZNS服用患者の血漿中ZNS濃度を測定し...

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Veröffentlicht in:病院薬学 1995/06/10, Vol.21(3), pp.185-190
Hauptverfasser: 篠田, 正彦, 秋田, 昌宏, 長谷川, 雅哉, 長谷川, 高明, 鍋島, 俊隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 ゾニサミド(ZNS)はわが国で開発された新しい抗てんかん薬で, 発作型からみて広い発作抑制効果スペクトルを有し, 従来の薬物によっても十分にコントロールできない難治性てんかん発作にも有効であることが報告されている1-3). ZNSは, その歴史が浅いため他の抗てんかん薬と比較して, 単独で使用されることが少なく, 多剤併用されていることが多い. 当院においても単独投与よりも他の抗てんかん薬と併用される場合が多い. しかし, ZNSの血漿中濃度に及ぼす併用薬剤の中止および投与量の増減の影響についてはほとんど報告されていない. そこで, われわれはZNS服用患者の血漿中ZNS濃度を測定し, ZNSの血漿中濃度と投与量の関係(C/D比)より血漿中ZNS濃度に及ぼす併用薬剤の中止や投与量の増減の影響について検討し, 新たな知見を得たので報告する. 実験方法 1. 患者および検体 当院で受診しているZNS服用患者105名のTDM業務で用いた血漿サンプル140検体を対象とした.
ISSN:0389-9098
2185-9477
DOI:10.5649/jjphcs1975.21.185