ジゴキシンの副作用発現頻度に及ぼすTDMの寄与

「はじめに」 近年, 種々の血中薬物濃度測定が迅速, かつ容易になり, 各施設でTDM(Therapeutic Drug Monitoring)が広く実施されるようになった. 当院においては, 1985年より循環器系および呼吸器系薬物を中心としてTDMをルーチン化し, 現在では全病院的規模で実施している. 一方, TDMの臨床的有用性は薬物の有効安全使用やコストベネフィットの観点から臨床に大きく貢献すると言われている. そこで, 当院の過去9年間のTDMの実績より, ジゴキシン(DX)療法において, 副作用の出現を調査した結果, その出現頻度の減少にTDMが大きく貢献していることが示唆されたの...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:病院薬学 1995/04/10, Vol.21(2), pp.105-108
Hauptverfasser: 上野, 和行, 内海, 順子, 石田, 保晴, 川口, 義廣, 山口, 理世, 加藤, 元一, 有本, 潤司, 鈴木, 淑男, 小山, 道子, 尾藤, 慶三, 小西, 與承
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 近年, 種々の血中薬物濃度測定が迅速, かつ容易になり, 各施設でTDM(Therapeutic Drug Monitoring)が広く実施されるようになった. 当院においては, 1985年より循環器系および呼吸器系薬物を中心としてTDMをルーチン化し, 現在では全病院的規模で実施している. 一方, TDMの臨床的有用性は薬物の有効安全使用やコストベネフィットの観点から臨床に大きく貢献すると言われている. そこで, 当院の過去9年間のTDMの実績より, ジゴキシン(DX)療法において, 副作用の出現を調査した結果, その出現頻度の減少にTDMが大きく貢献していることが示唆されたので, その詳細について報告する. 調査の部 1. 対象 当院では, 1985年5月からDXの血中濃度モニタリシグをルーチン的に開始した. かつDX療法実施患者全員の血中濃度のモニタリングを実施してきた. 対象は1985年5月から1993年12月までのDX療法(注射薬あるいは内服薬使用)実施で, 血中濃度モニタリングを実施した全患者を対象とした.
ISSN:0389-9098
2185-9477
DOI:10.5649/jjphcs1975.21.105