高速液体クロマトグラフ法によるMethotrexate血中濃度測定法の検討: 螢光偏光免疫測定法との比較及び骨肉腫患者血液への応用
「緒言」 葉酸代謝拮抗剤のメソトレキセート(Methotrexate;MTX)は抗腫瘍効果があり, 近年高用量MTX-ロイコボリン救援療法が広く行われるようになった. この療法を適切に行うには, MTXの血中濃度モニタリングは必要不可欠なものといえる1). そこで著者らは, 1988年8月から1991年1月までの当院整形外科における骨肉腫の入院患者について本療法施行時のMTX血中濃度モニタリングを行った. この時の濃度測定はHPLC法とFPIA法の二法で行い各測定値について比較検討を加えたので報告する. 実験の部 1. 試薬 Methotrexate原末(Lot No. KWK7997)は和光...
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Veröffentlicht in: | 病院薬学 1994, Vol.20(5), pp.375-379 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 葉酸代謝拮抗剤のメソトレキセート(Methotrexate;MTX)は抗腫瘍効果があり, 近年高用量MTX-ロイコボリン救援療法が広く行われるようになった. この療法を適切に行うには, MTXの血中濃度モニタリングは必要不可欠なものといえる1). そこで著者らは, 1988年8月から1991年1月までの当院整形外科における骨肉腫の入院患者について本療法施行時のMTX血中濃度モニタリングを行った. この時の濃度測定はHPLC法とFPIA法の二法で行い各測定値について比較検討を加えたので報告する. 実験の部 1. 試薬 Methotrexate原末(Lot No. KWK7997)は和光純薬工業株式会社のものを用いた. コントロール血清はコンセーラ(日水製薬)を用い, その他の試薬は市販HPLC用または特級試薬を用いた. 2. 検体 患者15例に高用量MTX-ロイコボリン救援療法(MTX:200-313mg/kgを6時間かけて点滴静注後, ロイコボリン救援)を行い, 6, 24, 48, 72時間後に約9ml採血し血清分離後, 冷凍保存した. |
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ISSN: | 0389-9098 2185-9477 |
DOI: | 10.5649/jjphcs1975.20.375 |