血液透析患者における非イオン性造影剤イオヘキソールの血中動態
「はじめに」 非イナン系造影剤イオヘキソールは, トリヨード安息香酸誘導体を非イオン化し, 低浸透圧性に改善された薬剤である. その分子量は. 821.14, 蛋自結合率約1.5%で健常人では24時間の累積尿中排泄率は90%以上となっている1). 尿中排泄率の高い薬剤を腎機能障害者に投与する場合は, 副作用の発現率が高くなると考えられ, 投与方法には注意を要するが, イオヘキソールの腎機能障害時の体内動態や副作用に関する報告は少ない2, 3). そこで, 血液透析(Hemodialysis:HD)患者, 軽中等度腎機能障害者のイオヘキソール投与時の血中濃度を測定し, 血中動態, 透析性, 副作...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 病院薬学 1994/08/20, Vol.20(4), pp.321-327 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「はじめに」 非イナン系造影剤イオヘキソールは, トリヨード安息香酸誘導体を非イオン化し, 低浸透圧性に改善された薬剤である. その分子量は. 821.14, 蛋自結合率約1.5%で健常人では24時間の累積尿中排泄率は90%以上となっている1). 尿中排泄率の高い薬剤を腎機能障害者に投与する場合は, 副作用の発現率が高くなると考えられ, 投与方法には注意を要するが, イオヘキソールの腎機能障害時の体内動態や副作用に関する報告は少ない2, 3). そこで, 血液透析(Hemodialysis:HD)患者, 軽中等度腎機能障害者のイオヘキソール投与時の血中濃度を測定し, 血中動態, 透析性, 副作用について検討し, 若干の知見を得たので報告する. 対象 対象は, イオヘキソールを投与された当院入院中の血液透析患者3名, および, 軽中等度腎機能障害者3名で, 表1に示すとおりである. 血液透析患者は男性1名, 女性2名で, 年齢42~65歳, 体重(透析前)35.6~54.4kg, 血清クレアチニン(透析前7.0~13.0mg, /dlであり, 1回4~5時間, 週2~3回の透析をしている. |
---|---|
ISSN: | 0389-9098 2185-9477 |
DOI: | 10.5649/jjphcs1975.20.321 |