持続性バルプロ酸錠剤使用小児患者における血中バルプロ酸濃度解析: Population Pharmacokinetic Parametersの推定

「緒言」 数少ない血中濃度の採血データからも, 患者の薬物体内動態の解析を可能とした方法であるベイジアン法を用いたpopulation pharmacokineticsの手法が, 近年臨床応用されるようになってきている. これは日本人患者における標準的な薬物動態パラメータがいくつかの薬物で報告されたことともに, 種々の解析プログラムが開発され, またこれらプログラムの入手が比較的容易になってきたためと思われる. その一つに, 解析プログラムPhaconetをバルプロ酸の動態解析用に使用性を容易にしたPhaconet-Depakene(R)1)が最近利用されるようになってきている. パルプロ酸に...

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Veröffentlicht in:病院薬学 1994/06/20, Vol.20(3), pp.179-184
Hauptverfasser: 仲佐, 啓詳, 丸山, 淳, 大森, 栄, 力久, 忠昭, 宮永, 貴美子, 石井, 光子, 杉田, 克生, 新美, 仁男, 北田, 光一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 数少ない血中濃度の採血データからも, 患者の薬物体内動態の解析を可能とした方法であるベイジアン法を用いたpopulation pharmacokineticsの手法が, 近年臨床応用されるようになってきている. これは日本人患者における標準的な薬物動態パラメータがいくつかの薬物で報告されたことともに, 種々の解析プログラムが開発され, またこれらプログラムの入手が比較的容易になってきたためと思われる. その一つに, 解析プログラムPhaconetをバルプロ酸の動態解析用に使用性を容易にしたPhaconet-Depakene(R)1)が最近利用されるようになってきている. パルプロ酸についての母集団パラメータは, すでに日本病院薬剤師会に学術小委員会が設立され調査研究が行われ, 日本人患者における母集団パラメータが全国規模で求められた2). この当時は, 比較的速やかに吸収される製剤のみが使用されていたが, 近年, 持続性パルプロ酸製剤が開発され臨床使用され始めた.
ISSN:0389-9098
2185-9477
DOI:10.5649/jjphcs1975.20.179