薬剤業務評価マニュアル作成のための調査研究

「はじめに」 本委員会は一昨年の病院薬局協議会で北里大学の朝長より提案され発足したものである. その提案趣旨は次の通りである. 『最近は患者が医療機関を選択する時代といわれており, 日本医師会では「病院機能マニュアル」を, 日本看護協会では「病院看護機能評価マニュアル」を作成, 公表している. これは今後の病院はその機能を自己評価し, 問題点を探り, 改善していかねば患者の要望に答えられず, 生き残れないという危機感の現れである. このことは薬剤部にもいえる. 最近の医療環境の激変とともに, 薬剤業務も大きく変わらざるを得ない状況となり, 従来業務の見直しとともに, 新たなる業務の展開が要請さ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:病院薬学 1994, Vol.20 (2), p.233-236
Hauptverfasser: 朝長文弥, 北澤式文, 藤井忠男, 村田正弘, 八木下将也, 院瀬見義弘, 瀬端精二, 藤井俊志, 鈴木日出子, 石射正英, 明石貴雄, 小林輝明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 本委員会は一昨年の病院薬局協議会で北里大学の朝長より提案され発足したものである. その提案趣旨は次の通りである. 『最近は患者が医療機関を選択する時代といわれており, 日本医師会では「病院機能マニュアル」を, 日本看護協会では「病院看護機能評価マニュアル」を作成, 公表している. これは今後の病院はその機能を自己評価し, 問題点を探り, 改善していかねば患者の要望に答えられず, 生き残れないという危機感の現れである. このことは薬剤部にもいえる. 最近の医療環境の激変とともに, 薬剤業務も大きく変わらざるを得ない状況となり, 従来業務の見直しとともに, 新たなる業務の展開が要請されている. 院内において医薬品を適正かつ効率的に管理運用する任を負う薬剤部は医薬品を使用する立場にある医師, その恩恵に預かる患者の立場に立って毎日の業務を常に振り返る必要がある. その意味で薬剤業務をある程度評価できるマニユアルがあれば, 業務向上に役立つと考える. 』 そこで, 本委員会はこの趣旨を受けて病院薬剤部が毎日の業務および管理体制を自己評価して薬剤業務の質的向上の一助とすることを目的として標記のマニュアルを作成することとした.
ISSN:0389-9098