Relationship between Glomerular Number in Fresh Kidney Biopsy Samples and Light Microscopy Samples (新鮮腎生検検体の糸球体数と光顕標本の糸球体数の関連)

(論文の内容の要旨) 【背景と目的】腎生検直後の新鮮検体に対する顕微鏡評価 (現場評価) は, 光顕標本での病理診断に適切な検体, つまり糸球体を含む皮質が十分に得られたかどうかを確認するために, 有用であると報告されている. しかし, 新鮮検体で確認された糸球体数と光顕標本内に認められる糸球体数の相関が乏しい症例も存在する. 新鮮検体で糸球体数を実際より少なく判定した場合 (過小評価時) には, 腎生検穿刺回数の不必要な増加をもたらし, 実際より多く判定した場合 (過大評価時) には診断に必要な糸球体数が十分得られていない可能性があるため, どちらも臨床上大きな問題となる. これまで, 新鮮...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2022-10, Vol.70 (5), p.340-341
1. Verfasser: 園田光佑
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:(論文の内容の要旨) 【背景と目的】腎生検直後の新鮮検体に対する顕微鏡評価 (現場評価) は, 光顕標本での病理診断に適切な検体, つまり糸球体を含む皮質が十分に得られたかどうかを確認するために, 有用であると報告されている. しかし, 新鮮検体で確認された糸球体数と光顕標本内に認められる糸球体数の相関が乏しい症例も存在する. 新鮮検体で糸球体数を実際より少なく判定した場合 (過小評価時) には, 腎生検穿刺回数の不必要な増加をもたらし, 実際より多く判定した場合 (過大評価時) には診断に必要な糸球体数が十分得られていない可能性があるため, どちらも臨床上大きな問題となる. これまで, 新鮮検体における糸球体数の過小評価・過大評価の要因に関して, 詳細な検討は行われていない.
ISSN:0037-3826