Exercise suppresses mouse systemic AApoAII amyloidosis through enhancement of the p38 MAPK signaling pathway (運動はp38 MAPKシグナル経路の増強を介してマウスAApoAIIアミロイドーシスを抑制する)

(論文の内容の要旨) 【背景・目的】マウスAApoAIIアミロイドーシスは, 老化に伴いApoA-IIタンパク質がアミロイド線維 (AApoAII) を形成し, 脳以外の全身に沈着する全身性アミロイドーシスの一種である. 運動は加齢に伴う疾患リスク (癌, 心血管疾患, 糖尿病など) を低下させることが報告されていたが, 運動のアミロイドーシスの発症や進行に及ぼす予防, 治療効果やそのメカニズムに関係する研究は十分ではなかった. 信州大学で開発された筋力レーニングと持久力トレーニングを兼ね備えたインターバル運動 (IWT) は, 中高年の健康促進に効果的であることが報告されてきた (Nemoto et al., 2007 ; Masuki et al., 2019) .