食事制限はC型肝炎ウイルスコア遺伝子トランスジェニックマウスにおいて脂肪肝に関連した肝腫瘍の発生を抑制する
「論文の内容の要旨」【背景と目的】食事制限は肥満, メタボリックシンドローム, 心血管疾患, 糖尿病を予防する有用な方法である. 肝細胞癌の危険因子として, 近年肥満やメタボリックシンドローム, 脂肪肝が重要視されているが, 脂肪肝に起因する肝腫瘍発生に対して, 食事制限が本当に有用かどうかは不明である. 本研究の目的は, 脂肪肝から肝癌を自然発症するモデルマウスを用いて, 食事量を30%減らすことにより肝発癌が抑制できるかを検証すること, またその分子メカニズムを解明することである. 【方法】C型肝炎ウイルスコア遺伝子トランスジェニックマウスは, 加齢に伴いインスリン抵抗性, 耐糖能異常,...
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Veröffentlicht in: | 信州医学雑誌 2021-10, Vol.69 (5), p.309-310 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「論文の内容の要旨」【背景と目的】食事制限は肥満, メタボリックシンドローム, 心血管疾患, 糖尿病を予防する有用な方法である. 肝細胞癌の危険因子として, 近年肥満やメタボリックシンドローム, 脂肪肝が重要視されているが, 脂肪肝に起因する肝腫瘍発生に対して, 食事制限が本当に有用かどうかは不明である. 本研究の目的は, 脂肪肝から肝癌を自然発症するモデルマウスを用いて, 食事量を30%減らすことにより肝発癌が抑制できるかを検証すること, またその分子メカニズムを解明することである. 【方法】C型肝炎ウイルスコア遺伝子トランスジェニックマウスは, 加齢に伴いインスリン抵抗性, 耐糖能異常, 脂肪肝を発症し, 約18~20か月齢で約4割の雄マウスに肝腫瘍が発生する. そこで2~3か月齢の雄マウスを通常量食事投与群, 通常の70%量の食事投与群(30%食事制限)の2群に無作為に振り分けた. |
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ISSN: | 0037-3826 |