巻頭言 メイキング・オブ・ア・サージョン
令和元年5月1日付けで信州大学医学部外科学教室 消化器・移植・小児外科学分野(旧外科学第一教室)の教授を拝命いたしました. 一つの教室の未来を預かるという大きな責任と与えられたチャンスを一外科医としてどのように実りある物にしていくか, 日々自分自身と向き合い, 格闘する毎日です. 当科の医局員を含め, ほとんどの方が私の素顔をご存じないと思いますので, 少し私自身の肝胆膵・移植外科医としてのキャリアを例にとりながら, 一外科医ができあがるまでの経過について, エッセイ風に紹介させていただきます. 私は, もともと鹿児島県の大隅半島, 串良町というところの出身で県立鹿屋高校を卒業後, 九州大学医...
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Veröffentlicht in: | 信州医学雑誌 2020-02, Vol.68 (1), p.1-2 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 令和元年5月1日付けで信州大学医学部外科学教室 消化器・移植・小児外科学分野(旧外科学第一教室)の教授を拝命いたしました. 一つの教室の未来を預かるという大きな責任と与えられたチャンスを一外科医としてどのように実りある物にしていくか, 日々自分自身と向き合い, 格闘する毎日です. 当科の医局員を含め, ほとんどの方が私の素顔をご存じないと思いますので, 少し私自身の肝胆膵・移植外科医としてのキャリアを例にとりながら, 一外科医ができあがるまでの経過について, エッセイ風に紹介させていただきます. 私は, もともと鹿児島県の大隅半島, 串良町というところの出身で県立鹿屋高校を卒業後, 九州大学医学部に入学いたしました. 学生時代は, 登山やスキー, 世界の辺境地を旅すること, 英語の勉強, 昔の映画(凝り性です)に熱中し, 正直あまり勉強が得意な学生ではなかったように思います. いつから外科医を志したかはっきり覚えていませんが, 大学2年の時, ブラジルで出会った外国人女性に将来何科にすすむのか? と聞かれて"I want to be a surgeon"と答えたこと, "あなたは指がきれいだから, きっといい外科医になるわ"と言われてまんざらでもなかったことを今でもはっきり覚えていますのでその頃には, すでに心は決まっていたのだと思います. |
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ISSN: | 0037-3826 |