子宮頸がん予防のためのヒトパピローマウイルスワクチン接種後の副反応について : 本邦におけるワクチン接種と症状発現の時間的経緯

「論文の内容の要旨」【背景】日本では子宮頸がん予防のためのヒトパピローマウイルスに対するワクチン(HPVワクチン)接種後に, 一定数の思春期女性が種々の症状を訴えており, その大部分は複合性局所疼痛症候群(CRPS), 起立性調節障害, 高次脳機能障害で説明できる. しかし, HPVワクチン接種とこうした種々な症状の発現との因果関係は不明である. 【目的】本研究ではHPVワクチン接種とワクチン接種後症状の発現との時間的経緯を明らかにする. 【方法】2013年6月から2016年12月に当施設を受診したHPVワクチン接種後副反応疑いの163名の女児を対象に, その症状と客観的な検査所見を検索し,...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2018-10, Vol.66 (5), p.390-391
1. Verfasser: 尾澤一樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「論文の内容の要旨」【背景】日本では子宮頸がん予防のためのヒトパピローマウイルスに対するワクチン(HPVワクチン)接種後に, 一定数の思春期女性が種々の症状を訴えており, その大部分は複合性局所疼痛症候群(CRPS), 起立性調節障害, 高次脳機能障害で説明できる. しかし, HPVワクチン接種とこうした種々な症状の発現との因果関係は不明である. 【目的】本研究ではHPVワクチン接種とワクチン接種後症状の発現との時間的経緯を明らかにする. 【方法】2013年6月から2016年12月に当施設を受診したHPVワクチン接種後副反応疑いの163名の女児を対象に, その症状と客観的な検査所見を検索し, ワクチン接種とワクチン接種後症状の発現との時間的経緯を検討した. 本研究では, HPVワクチン接種後に副反応があった患者を正確に捉えるために, 新たな診断基準を作成した.
ISSN:0037-3826