血管傷害後新生内膜肥厚におけるヒアルロン酸の重要性

(論文の内容の要旨) 【目的】 ヒアルロン酸(HA: hyaluronan)は, グリコサミノグリカンの一種であり, 我々の身体を構成する細胞外マトリックスの主成分として, 細胞の基本的な働きである増殖や移動などを調節し, 様々な疾患において重要な役割を果たすことが知られている. 循環器領域においては, 動脈硬化血管の新生内膜肥厚部位や血管治療後のステント再狭窄部位にHAが過剰に蓄積することが知られる. しかしながら, HAが動脈硬化や冠動脈形成術後ステント再狭窄の進展に関与する機序は, 現在のところほとんど解明されていない. そこで, マウス血管傷害モデルにおける新生内膜肥厚部位の主要細胞成...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2014-12, Vol.62 (6), p.452-453
1. Verfasser: 嘉嶋勇一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:(論文の内容の要旨) 【目的】 ヒアルロン酸(HA: hyaluronan)は, グリコサミノグリカンの一種であり, 我々の身体を構成する細胞外マトリックスの主成分として, 細胞の基本的な働きである増殖や移動などを調節し, 様々な疾患において重要な役割を果たすことが知られている. 循環器領域においては, 動脈硬化血管の新生内膜肥厚部位や血管治療後のステント再狭窄部位にHAが過剰に蓄積することが知られる. しかしながら, HAが動脈硬化や冠動脈形成術後ステント再狭窄の進展に関与する機序は, 現在のところほとんど解明されていない. そこで, マウス血管傷害モデルにおける新生内膜肥厚部位の主要細胞成分である血管平滑筋細胞(VSMCs: vascular smooth muscle cells)と, VSMCsより産生されたHAが血管傷害後の新生内膜肥厚形成に関与する機序について研究を行った.
ISSN:0037-3826