2 臨床診断:脳幹部脳炎, クモ膜下出血

「臨床所見」初診時61歳, 死亡時62歳, 男性. 既往歴:200X年7月落下事故で肋骨骨折・肺挫傷で当院呼吸器外科入院. 喫煙40本/日(40年間), 飲酒3合/日(20年間), アレルギーなし. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:200X年7月下旬ころから時々, 頭痛と悪寒があった. 8月16日から左耳がぼーっとする感じが出現. 8月18日に回転性めまいが出現. 9月2日頃から話にくさを自覚, 9月3日に歩行時ふらつきを自覚したため当院耳鼻科受診. 左聴力低下あり, 中枢性病変も考えられ当科紹介. MRIで脳梗塞が疑われ同日入院. [入院時所見]一般身体所見:血圧158/96mmHg, 脈拍...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2013-10, Vol.61 (5), p.358-364
Hauptverfasser: 橋本隆男, 矢彦沢裕之, 渡辺正秀, 小野里知哉, 小柳清光, 隅寿恵, 鈴木奈穂美, 中野今治, 湯浅龍彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「臨床所見」初診時61歳, 死亡時62歳, 男性. 既往歴:200X年7月落下事故で肋骨骨折・肺挫傷で当院呼吸器外科入院. 喫煙40本/日(40年間), 飲酒3合/日(20年間), アレルギーなし. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:200X年7月下旬ころから時々, 頭痛と悪寒があった. 8月16日から左耳がぼーっとする感じが出現. 8月18日に回転性めまいが出現. 9月2日頃から話にくさを自覚, 9月3日に歩行時ふらつきを自覚したため当院耳鼻科受診. 左聴力低下あり, 中枢性病変も考えられ当科紹介. MRIで脳梗塞が疑われ同日入院. [入院時所見]一般身体所見:血圧158/96mmHg, 脈拍56/分, 整, 体温37.0℃, 結膜貧血黄疸なし, 皮疹なし, 表在リンパ節の腫大なし, 胸腹部に異常所見なし, 浮腫なし. [神経学的所見]意識清明, 髄膜刺激徴候なし. 脳神経系:瞳孔不同なし, 眼瞼下垂なし, 眼球運動正常, 眼振なし, 眼輪筋5/5, 口輪筋5/5, 左聴力低下, 舌萎縮なし, 挺舌正中, 舌運動障害なし, 構音障害なし, 咽頭拳上正常.
ISSN:0037-3826