6. 肥厚性硬膜炎, ぶどう膜炎, 肺多発性結節を認め, (IgG4関連)硬化性疾患を考えた1生検例
【臨床経過】43歳女性. 17歳(X年), 不明熱, 頭痛, 関節痛, 嘔気で内科に入院, 脾腫があり, プレドニゾロン10mgで軽快. 24歳(X+7年), 右耳痛, 難聴, めまい, V2領域の感覚低下, CTで右錐体骨より中頭蓋窩に腫瘤あり, 乳突蜂巣生検(当時の病理診断:髄膜腫)と腫瘤部分切除(当時の病理診断:髄膜腫). その後, 腫瘤は消失した. VP shunt. 29歳(X+12年), 右ぶどう膜炎で右眼球摘出(当時の病理診断:非特異的炎症). 同年, 左肺に腫瘤陰影があり, 開胸生検(当時の病理診断:非特異的肉芽で, 血管炎はなし). 33歳(X+17年), 左難聴, 後頭蓋窩...
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Veröffentlicht in: | 信州医学雑誌 2012, Vol.60 (1), p.56-57 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【臨床経過】43歳女性. 17歳(X年), 不明熱, 頭痛, 関節痛, 嘔気で内科に入院, 脾腫があり, プレドニゾロン10mgで軽快. 24歳(X+7年), 右耳痛, 難聴, めまい, V2領域の感覚低下, CTで右錐体骨より中頭蓋窩に腫瘤あり, 乳突蜂巣生検(当時の病理診断:髄膜腫)と腫瘤部分切除(当時の病理診断:髄膜腫). その後, 腫瘤は消失した. VP shunt. 29歳(X+12年), 右ぶどう膜炎で右眼球摘出(当時の病理診断:非特異的炎症). 同年, 左肺に腫瘤陰影があり, 開胸生検(当時の病理診断:非特異的肉芽で, 血管炎はなし). 33歳(X+17年), 左難聴, 後頭蓋窩の硬膜肥厚, 右上肢末梢の筋力低下, 左上肢の筋力低下, 右下肢のぎこちなさ, 左下肢の筋力低下が次々と出現し, 神経内科入院. 頭部MRI:左頭頂部に硬膜肥厚, 脳室拡大, 左乳突蜂巣内に腫瘤, 頸部MRI:C4~6の脊髄前方髄外性腫瘤. C2~T2の脊髄空洞症. 神経ベーチェット病による頸部肥厚性硬膜炎としてステロイドパルス療法で神経症状が軽快し, 肺の結節影も消失. |
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ISSN: | 0037-3826 |