27 多発外傷を伴うMalgaigne骨折によるS1神経根障害に対しiliac screwを用い腰仙部固定を行った1例

【症例】妊娠28週の36歳女性. 2009年12月8日, 交通外傷により, 腹腔内出血による出血性ショック, 胎児仮死, 骨盤骨折(Malgaigne骨折), 両側肺血胸, 左下腿開放骨折, 右大腿骨遠位端・脛骨近位端剥離骨折を受傷した. 骨盤骨折に対しては, 受傷日に両内腸骨動脈のTAE施行後, 下肢の牽引を行った. 受傷後2ヵ月間下肢牽引を行うも, 骨盤骨折は骨癒合が得られず, 仙骨偽関節による右下肢痛が出現した. そこで, 2010年2月26日, L5/S PLIFとiliac screwを併用した脊椎・骨盤観血的固定術を施行した. 術後3週で歩行可能となり, 術後9週で1本杖にて退院と...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2011, Vol.59 (1), p.54-54
Hauptverfasser: 小山傑, 芦沢僚平, 小池毅, 樋代洋平, 高原健治, 森家秀記, 高橋淳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【症例】妊娠28週の36歳女性. 2009年12月8日, 交通外傷により, 腹腔内出血による出血性ショック, 胎児仮死, 骨盤骨折(Malgaigne骨折), 両側肺血胸, 左下腿開放骨折, 右大腿骨遠位端・脛骨近位端剥離骨折を受傷した. 骨盤骨折に対しては, 受傷日に両内腸骨動脈のTAE施行後, 下肢の牽引を行った. 受傷後2ヵ月間下肢牽引を行うも, 骨盤骨折は骨癒合が得られず, 仙骨偽関節による右下肢痛が出現した. そこで, 2010年2月26日, L5/S PLIFとiliac screwを併用した脊椎・骨盤観血的固定術を施行した. 術後3週で歩行可能となり, 術後9週で1本杖にて退院となった. 【結果】術後約6ヵ月の現在, 坐骨・恥骨の骨癒合が得られ, 下肢痛なく独歩可である. 【まとめ】Malgaigne骨折によるS1神経根障害に対しiliac screwを用い腰仙部固定を行った1例を報告した.
ISSN:0037-3826