17 AO分類C3型橈骨遠位端骨折に対するK-wireを併用した掌側ロッキングプレート固定法の検討
AO分類C3型橈骨遠位端骨折に対し, K-wireを併用して掌側ロッキングプレートを用いて治療し, 治療成績を検討した. 症例は6例6手で, 男性5例, 女性1例, 手術時年齢は平均45.3歳. 骨折型は全例C3.2, 術後経過観察期間は平均10.9ヵ月であった. 手術は伝達麻酔下に関節面を整復して橈側からK-wireを刺入し, 掌側ロッキングプレートで固定した. 術後から調査時までのレントゲン各パラメーターの平均矯正損失はulnar varianceが0.7mm, volar tiltが0.4°, radial inclinationが1.5°であった. 合併症は2例に手背のしびれを認めたが...
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Veröffentlicht in: | 信州医学雑誌 2011, Vol.59 (1), p.51-51 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | AO分類C3型橈骨遠位端骨折に対し, K-wireを併用して掌側ロッキングプレートを用いて治療し, 治療成績を検討した. 症例は6例6手で, 男性5例, 女性1例, 手術時年齢は平均45.3歳. 骨折型は全例C3.2, 術後経過観察期間は平均10.9ヵ月であった. 手術は伝達麻酔下に関節面を整復して橈側からK-wireを刺入し, 掌側ロッキングプレートで固定した. 術後から調査時までのレントゲン各パラメーターの平均矯正損失はulnar varianceが0.7mm, volar tiltが0.4°, radial inclinationが1.5°であった. 合併症は2例に手背のしびれを認めたが, 1例は消失し1例は軽減傾向である. 平均可動域は背屈70°, 掌屈65.8°, 回外89.2°, 回内90°, 握力は健側比で平均75.8%であった. 1年以上経過した4例の治療成績はCooneyの評価法改変で優4手, 斉藤の評価では優3手, 良1手, QuickDASHは平均3.8点であった. AO分類C3型橈骨遠位端骨折でもK-wire併用掌側ロッキングプレート固定で良好な治療成績が得られた. |
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ISSN: | 0037-3826 |