15 腸回転異常症により緊急手術を行った12歳小児の1症例

症例は12歳男児. 急性胃腸炎の診断で入院となったが, 鎮痛剤無効の腹痛が持続し腹部CTを施行, 腸回転異常・中腸軸捻転症の診断で緊急手術となった. 開腹時腸管壊死は認めず, 捻転解除と腸管固定術を施行した. その後十二指腸の通過障害を認め術後管理に難渋した. 腸管固定を行わないLadd手術が主流となっているが, 将来的な消化管癌の診断・治療など長期的な観点からは腸管固定の意義を検討する必要があると考えられた....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2011, Vol.59 (1), p.43-43
Hauptverfasser: 海野恵美, 中村二郎, 志村紀彰, 松浦正徒, 石川健, 植松大, 大久保浩毅, 細谷栄司, 結城敬
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は12歳男児. 急性胃腸炎の診断で入院となったが, 鎮痛剤無効の腹痛が持続し腹部CTを施行, 腸回転異常・中腸軸捻転症の診断で緊急手術となった. 開腹時腸管壊死は認めず, 捻転解除と腸管固定術を施行した. その後十二指腸の通過障害を認め術後管理に難渋した. 腸管固定を行わないLadd手術が主流となっているが, 将来的な消化管癌の診断・治療など長期的な観点からは腸管固定の意義を検討する必要があると考えられた.
ISSN:0037-3826