1 Aorticopulmonary Paragangliomaの1例
Paraganglioma(以下PG)は副腎髄質以外のparagangliaから発生する稀な神経内分泌腫瘍である. 針生検や外科手術等の刺激で腫瘍からカテコラミンが多量に分泌された場合, 高血圧発作を起こすことがあり, 確実な術前診断が求められる. 症例は58歳女性, 近医にて2年前から高血圧症として降圧剤の投与を受けていた. 半年前からめまいが出現するようになり当院を受診した. 24時間蓄尿中のカテコラミン値は基準値以下であった. 胸部単純写真, 胸部CT, 胸部MR上, APwindow付近の前縦隔に径5cm大の充実性腫瘤を認めた. 131I-MIBGシンチグラフィ上, 腫瘤へのRI集積は...
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Veröffentlicht in: | 信州医学雑誌 2010, Vol.58 (3), p.137-137 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Paraganglioma(以下PG)は副腎髄質以外のparagangliaから発生する稀な神経内分泌腫瘍である. 針生検や外科手術等の刺激で腫瘍からカテコラミンが多量に分泌された場合, 高血圧発作を起こすことがあり, 確実な術前診断が求められる. 症例は58歳女性, 近医にて2年前から高血圧症として降圧剤の投与を受けていた. 半年前からめまいが出現するようになり当院を受診した. 24時間蓄尿中のカテコラミン値は基準値以下であった. 胸部単純写真, 胸部CT, 胸部MR上, APwindow付近の前縦隔に径5cm大の充実性腫瘤を認めた. 131I-MIBGシンチグラフィ上, 腫瘤へのRI集積は認めなかった. 胸腺腫の術前診断のもと, CT下針生検を行った. 手技中に急激な血圧変動や多量の出血は認められなかった. 免疫組織化学染色を含めた病理診断はPGであり, 臨床症状および諸検査からAorticopulmonary paraganglia(Aortic body)から発生したnon-functional PGと判断した. |
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ISSN: | 0037-3826 |