40 腰椎椎間孔狭窄に対する骨形成的片側椎弓切除術の成績

対象は外側ヘルニア, 分離症, すべり症, 変性側彎症を除外した片側椎間孔狭窄の15例(男性8, 女性7)平均年齢61歳で, 障害神経根はL3が2例, L4が7例, L5が6例であった. 自覚症状は腰痛が14例, 安静時下肢痛と神経根性間跛行は全例に認められた. ラセーグ徴候陽性は2例と少なかった. 単純X線像で椎体後縁に3mm以上の骨棘形成を7例に, 3度以上の椎間楔状化は9例に認めた. 3D-CTで椎間孔前後径が5mm以下の前後型狭窄は11例で, 椎間孔上下径が10mm以下の上下型狭窄を9例で認めた. MRIでは矢状断で13例, 水平断で14例に椎間孔内に脂肪像がなく, 椎間孔閉塞と判断し...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2010, Vol.58 (3), p.135-135
Hauptverfasser: 中小路拓, 川崎智, 村上暁, 比佐健二, 橋場伸一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:対象は外側ヘルニア, 分離症, すべり症, 変性側彎症を除外した片側椎間孔狭窄の15例(男性8, 女性7)平均年齢61歳で, 障害神経根はL3が2例, L4が7例, L5が6例であった. 自覚症状は腰痛が14例, 安静時下肢痛と神経根性間跛行は全例に認められた. ラセーグ徴候陽性は2例と少なかった. 単純X線像で椎体後縁に3mm以上の骨棘形成を7例に, 3度以上の椎間楔状化は9例に認めた. 3D-CTで椎間孔前後径が5mm以下の前後型狭窄は11例で, 椎間孔上下径が10mm以下の上下型狭窄を9例で認めた. MRIでは矢状断で13例, 水平断で14例に椎間孔内に脂肪像がなく, 椎間孔閉塞と判断した. 神経根傾斜角度は平均でL3が78度, L4が67度, L5が74度であった. 骨形成的片側椎弓切除術を行い, 術後平均4年でJOA scoreは平均8点が術後平均25点となり, 改善率は平均79%であった. 術後合併症は2例で関節突起間部の偽関節を生じ, 1例は固定術, 1例は経過観察中である.
ISSN:0037-3826