7 リスクマネジメントからみた外来化学療法

当院の外来化学療法について報告する. 化学療法は10床の外来化学療法室で行われ, 最近は月平均110件が施行されている. 乳癌の症例が約半数を占めている. 過去の血管外漏出医療事故の経験から, マニュアルはリスクマネジメントを第一に謳ったものとしている. 運用は, Excelによるレジメン作成, 委員会によるレジメンの検討と承認. オーダリングシステムのセット入力機能の活用, FilemakerPROによる化学療法支援システム, 看護師用投与チェック表などを使用し3重4重のチェックを行っている. 幸い化学療法に関わる医療事故は経験されず, これらのシステムの運用に問題なかったと思われた. これ...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2009, Vol.57 (2), p.87-87
Hauptverfasser: 小野里直彦, 御子柴雅樹, 中山亜希子, 村山紀子, 長谷川智行, 桐井靖, 宮入純一, 高木洋行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院の外来化学療法について報告する. 化学療法は10床の外来化学療法室で行われ, 最近は月平均110件が施行されている. 乳癌の症例が約半数を占めている. 過去の血管外漏出医療事故の経験から, マニュアルはリスクマネジメントを第一に謳ったものとしている. 運用は, Excelによるレジメン作成, 委員会によるレジメンの検討と承認. オーダリングシステムのセット入力機能の活用, FilemakerPROによる化学療法支援システム, 看護師用投与チェック表などを使用し3重4重のチェックを行っている. 幸い化学療法に関わる医療事故は経験されず, これらのシステムの運用に問題なかったと思われた. これからは治療成績・副作用発現率などデータベース化や, 患者指導ツールの充実など患者サービスの更なる向上を目指していきたい.
ISSN:0037-3826