3 腰椎圧迫骨折の椎弓根部骨片により, 腰部神経根症を来した1例
腰椎圧迫骨折の椎弓根下部骨片により腰部神経根症を来した稀な1例を報告する. 症例は85歳男性. 主訴は右優位の鼠径~大腿前面痛. 入院当初SRGB, MRIから通常のL4/5腰部脊柱管狭窄によるL5神経根症と考えL4/5両側開窓術を施行. しかし症状改善なく, 再度CT施行したところ, L4圧迫骨折に伴う右椎弓根下部の骨片が右L4神経根をextraforaminal zoneで圧排している像を認め, 右L4SRGBで再現痛・除痛効果を認めた. 再手術では右L4/5椎間関節切除を行い, L4神経根を椎間孔外まで露出. 椎弓根下部, 横突起, 椎体後壁が一塊となった骨片が前方から神経根を圧排してお...
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Veröffentlicht in: | 信州医学雑誌 2009, Vol.57 (1), p.39-39 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 腰椎圧迫骨折の椎弓根下部骨片により腰部神経根症を来した稀な1例を報告する. 症例は85歳男性. 主訴は右優位の鼠径~大腿前面痛. 入院当初SRGB, MRIから通常のL4/5腰部脊柱管狭窄によるL5神経根症と考えL4/5両側開窓術を施行. しかし症状改善なく, 再度CT施行したところ, L4圧迫骨折に伴う右椎弓根下部の骨片が右L4神経根をextraforaminal zoneで圧排している像を認め, 右L4SRGBで再現痛・除痛効果を認めた. 再手術では右L4/5椎間関節切除を行い, L4神経根を椎間孔外まで露出. 椎弓根下部, 横突起, 椎体後壁が一塊となった骨片が前方から神経根を圧排しており, これを可及的に切除し除圧, その後椎間固定術を施行した. 術後は症状改善した. 腰椎圧迫骨折で神経根症を合併した場合, 画像検査により, 神経根を圧迫する骨性因子を椎間孔外まで確認することが重要と考えられた. |
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ISSN: | 0037-3826 |