1 乳房パジェット病の1症例
症例は59歳女性. 4, 5年前から左乳頭部に発赤湿疹を認める. 皮膚科受診し真菌症と診断され軟膏治療を受けるが症状改善せず. 2007年10月に当科受診した. 乳輪を越えて5cmの範囲で辺縁が赤い乾燥肥厚した局面を認めた. 乳房腫瘤およびリンパ節は触知せず, マンモグラフィと超音波検査では乳腺内に異常所見は認めなかった. 乳頭部の皮膚生検を行い明るい胞体を有する大型の異型細胞(パジェット細胞)を認めパジェット病と診断し乳房切除術とレベルIリンパ節郭清を施行した. 病理組織所見はパジェット病, 乳腺内に浸潤所見なく病期診断はStage0 Tis N0 M0であった. 比較的稀とされるパジェット...
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Veröffentlicht in: | 信州医学雑誌 2008, Vol.56 (2), p.101-101 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は59歳女性. 4, 5年前から左乳頭部に発赤湿疹を認める. 皮膚科受診し真菌症と診断され軟膏治療を受けるが症状改善せず. 2007年10月に当科受診した. 乳輪を越えて5cmの範囲で辺縁が赤い乾燥肥厚した局面を認めた. 乳房腫瘤およびリンパ節は触知せず, マンモグラフィと超音波検査では乳腺内に異常所見は認めなかった. 乳頭部の皮膚生検を行い明るい胞体を有する大型の異型細胞(パジェット細胞)を認めパジェット病と診断し乳房切除術とレベルIリンパ節郭清を施行した. 病理組織所見はパジェット病, 乳腺内に浸潤所見なく病期診断はStage0 Tis N0 M0であった. 比較的稀とされるパジェット病の1例を経験したので報告する. |
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ISSN: | 0037-3826 |