1 Brown-Sequard typeの症状を呈した頚椎椎間板ヘルニアの1手術例

Brown-Sequard typeの症状を呈した頚椎椎間板ヘルニアの症例を経験したので報告する. 症例;62歳男性. 主訴;右上下肢筋力低下. 2007年2月項頚部・右肩甲部痛. 4月右上・下肢筋力低下. 左上・下肢・左体幹温痛覚低下. 右手巧緻運動障害・歩行障害出現. 術前, 右手での自力摂食不可能. MMTで右上下肢に2~4程度の筋力低下. 左半身C6以下に温痛触圧覚障害. 右半身に知覚障害は認めなかった. 振動覚・関節位置覚正常. 深部腱反射, 右上下肢亢進. Babinski反射右のみ陽性. JOA score 17点満点中4点. CTミエログラム, MRIではC4/5レベルで脊髄が...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2008, Vol.56 (1), p.45-45
Hauptverfasser: 山田実, 土屋崇, 神平雅司, 薬袋一郎, 木下哲也, 安藤秀将, 江尻一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Brown-Sequard typeの症状を呈した頚椎椎間板ヘルニアの症例を経験したので報告する. 症例;62歳男性. 主訴;右上下肢筋力低下. 2007年2月項頚部・右肩甲部痛. 4月右上・下肢筋力低下. 左上・下肢・左体幹温痛覚低下. 右手巧緻運動障害・歩行障害出現. 術前, 右手での自力摂食不可能. MMTで右上下肢に2~4程度の筋力低下. 左半身C6以下に温痛触圧覚障害. 右半身に知覚障害は認めなかった. 振動覚・関節位置覚正常. 深部腱反射, 右上下肢亢進. Babinski反射右のみ陽性. JOA score 17点満点中4点. CTミエログラム, MRIではC4/5レベルで脊髄が, 椎間板ヘルニアにより右側から圧迫を受け変形していた. 頚椎前方除圧術を施行し術後1カ月JOA score 12点. 椎間板ヘルニアにより, Brown-Sequard症候群を呈することは非常に稀であるが, 本症例では椎間板ヘルニアにより脊髄髄節の横断面の中で局所的に脊髄が障害を受けてBrown-Sequard症候群を呈したと考えられる.
ISSN:0037-3826