4 信州大学病院NSTの立ち上げと1年間の活動の実際
【組織構成と特徴】当院のNST組織は各病棟NSTと, それを支援する中央NSTからなる2階層構成が特徴である. 臨床検査部のスクリーニングを基に, 病棟NSTがアセスメントを行い対象患者を抽出している. その後, 病棟NSTによって栄養状態改善のための対策が立てられるが, 問題の解決が困難である場合に中央NSTに介入の依頼をする. 中央NSTは週1回のカンファレンスと回診を行い, 対策が主治医に還元される. 【結果】病棟NSTの活動状況を調べるためにアンケート調査を行った. NST発足からの11カ月間で病棟NSTが介入を行った患者数は118名であった. 主なカンファレンス参加者は看護師, 医師...
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Veröffentlicht in: | 信州医学雑誌 2007, Vol.55 (6), p.384-385 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【組織構成と特徴】当院のNST組織は各病棟NSTと, それを支援する中央NSTからなる2階層構成が特徴である. 臨床検査部のスクリーニングを基に, 病棟NSTがアセスメントを行い対象患者を抽出している. その後, 病棟NSTによって栄養状態改善のための対策が立てられるが, 問題の解決が困難である場合に中央NSTに介入の依頼をする. 中央NSTは週1回のカンファレンスと回診を行い, 対策が主治医に還元される. 【結果】病棟NSTの活動状況を調べるためにアンケート調査を行った. NST発足からの11カ月間で病棟NSTが介入を行った患者数は118名であった. 主なカンファレンス参加者は看護師, 医師で, 管理栄養士, 薬剤師の参加は少なかった. カンファレンスは多くの病棟が不定期に行っていた. 同期間, 病棟から中央NSTへの依頼件数は合計33件であった. 全16病棟中, 依頼を行ったのは14病棟であった. 診療科別に見ると, 26診療科中16診療科が中央NSTへ依頼を行った. 中央NSTによる介入の内容は, 「必要栄養量の算出(全例)」, 「経腸栄養剤の提案(16件)」, 「食事の量や内容の調整(12件)」, 「投与経路の提案(12件)」, 「経静脈栄養の投与内容の提案(10件)」, 「褥瘡対策(4件)」であった. 嚥下機能や適切な臨床検査項目など, 評価方法に関する提案も多く見られた. 【結語】NSTが発足して1年が経過した. 病棟NSTでは多職種が参加して活動することが難しい現状であった. 病棟NSTでの対応が困難な症例に対して, 中央NSTによる支援を行ってきた. |
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ISSN: | 0037-3826 |