2 地域一体型NSTを目指して

【はじめに】安曇総合病院では, 2005年10月より地域一体型のNSTの構築を目指して月1回の栄養勉強会を開催し, 2006年11月で12回の開催をした. 【目的】今回はこれまでの栄養勉強会についてまとめ, さらに参加していただいた地域の施設の方にアンケートをお願いし, その結果と今後の栄養勉強会のあり方について検討を行ったので報告する. 【結果】(1)栄養勉強会の現状:栄養勉強会の全12回の参加者は延べ758名で, 院外参加者は196名(41施設)と全参加者の25.9%であった. (2)栄養勉強会テーマ別内訳:勉強会12回の内容は, テーマ別に『栄養評価・PEG』, 『口腔ケア・嚥下障害』,...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2007, Vol.55 (6), p.383-384
Hauptverfasser: 松本和子, 大久保吉弘, 早野敏英, 金谷洋, 北原修一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】安曇総合病院では, 2005年10月より地域一体型のNSTの構築を目指して月1回の栄養勉強会を開催し, 2006年11月で12回の開催をした. 【目的】今回はこれまでの栄養勉強会についてまとめ, さらに参加していただいた地域の施設の方にアンケートをお願いし, その結果と今後の栄養勉強会のあり方について検討を行ったので報告する. 【結果】(1)栄養勉強会の現状:栄養勉強会の全12回の参加者は延べ758名で, 院外参加者は196名(41施設)と全参加者の25.9%であった. (2)栄養勉強会テーマ別内訳:勉強会12回の内容は, テーマ別に『栄養評価・PEG』, 『口腔ケア・嚥下障害』, 『褥瘡』の3つに分けると, 院外の参加者人数は, 『口腔ケア・嚥下障害』が平均24人で最も多く, 次に『褥瘡』22人であった. (3)アンケート調査について:第11回目の勉強会終了後, 地域一体型NST活動の構築を目的に, これまでの参加施設に栄養勉強会についてのアンケート調査を行った. アンケートを依頼した対象施設は, 11回の勉強会の開催時に案内状を送付した30施設で, アンケート回収率は, 37.7%(11施設/30施設)だった. 【考察と結論】今後, 地域一体型のNSTの構築を目指した委員会を設立した場合, 施設の要望, 問題点の解決は多岐にわたると思われる. 栄養問題は病院だけでは解決できず, 施設間の問題を共有し症例の検討や勉強会の開催を通して, 施設間較差の減少(地域一貫的な栄養管理の構築)を目指していく必要があると思われる.
ISSN:0037-3826