専任リスクマネージャーとして信大病院での6年間の任務を終えて

I はじめに 安全で良質の医療を提供することは医療従事者にとって常に目標とするところであります. しかしながら医療技術の進歩および患者さんの意識の高まりとともに医療の現場では様々な問題が生じてきております. そんな中, 国立大学病院の専任リスクマネージャーとして信州大学病院で6年間勤めさせていただきました. リスクマネージャーがどんな業務をするのかもはっきり分からないまま出発したわけですが, 皆さんのご協力のもと任務を終えた今6年間を振りかえってみました. II 専任リスクマネージャー拝命の経緯 平成11年1月11日に発生した横浜市立大学病院の医療事故をきっかけに国立大学病院病院長会議で「各国...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2007, Vol.55(5), pp.293-296
1. Verfasser: 小野, 千恵子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:I はじめに 安全で良質の医療を提供することは医療従事者にとって常に目標とするところであります. しかしながら医療技術の進歩および患者さんの意識の高まりとともに医療の現場では様々な問題が生じてきております. そんな中, 国立大学病院の専任リスクマネージャーとして信州大学病院で6年間勤めさせていただきました. リスクマネージャーがどんな業務をするのかもはっきり分からないまま出発したわけですが, 皆さんのご協力のもと任務を終えた今6年間を振りかえってみました. II 専任リスクマネージャー拝命の経緯 平成11年1月11日に発生した横浜市立大学病院の医療事故をきっかけに国立大学病院病院長会議で「各国立大学病院に医療事故防止・安全管理を専任で担当する『リスクマネージャー』を置き病院長直轄で任務に当たる」という決定がなされ, 平成13年度より専任リスクマネージャーが配置されることになりました(看護職の師長相当). 初年度は21大学が専任, 21大学が兼任で当院は初年度21の大学に入り, 私は当時の清澤病院長から専任リスクマネージャーに任命されました.
ISSN:0037-3826
1884-6580
DOI:10.11441/shinshumedj.55.293